最寄り駅から徒歩2分。築4年・木造2階建て、オートロックと防犯カメラ完備の1LDK。
立地・築年数・設備条件に優れたこの物件が、実は半年以上も空室のままだったのです。

オーナーである私自身、改めて物件の印象を見直した結果、“スペックではなく、空間の見え方”が決め手になっていないということに気づきました。
この記事では、内装の工夫だけで空室を解消し、家賃アップ&即入居につながった事例をご紹介します。

Before|白一色で印象に残りにくかったLDK

白い壁とシーリングライトのみ。清潔感はあるが印象に残りにくい内装

当初のLDKは、壁・天井ともに真っ白で統一された空間。
照明も一般的なシーリングライトが1灯あるだけで、機能性はあるものの、“ここで暮らしたい”と感じさせる要素に欠けていました。

リフォームで空間に「居心地」と「印象」を加える

半年以上空室が続いた原因を“内装の印象”と捉え、内装の刷新を実行しました。

  • 個室の壁に淡いグレーのアクセントクロスを新設
  • 照明をダウンライトに変更し、空間に陰影と奥行きを演出
  • 天井には木目を取り入れ、空間全体に自然な温もりをプラス

新たなクロスと照明によって、空間全体がやわらかく、落ち着きのある雰囲気に。

の組み合わせにより、視覚的に柔らかく、リラックスできる空間へと刷新。
内見者が「ここで過ごす自分」をイメージしやすいよう、暮らしのシーンが浮かぶような内装を意識しました。

洋室・キッチンも「統一感」を

洋室BEFORE

洋室AFTER

以前はややクセのある壁紙が使われていた洋室も、全体のトーンに合わせて落ち着いたデザインへ変更。
視覚的なノイズがなくなり、家具やライフスタイルを選ばない部屋になりました。

キッチンBEFORE

キッチンAFTER

キッチンも壁材と天井のトーンを整えることで、居室とのつながりが自然になり、内装全体としての調和感が生まれました。

結果|1週間で申込&家賃1,000円アップ

内装リフォーム後、家賃を1,000円アップした状態で再募集を開始。
すると、わずか1週間で申込が入り、成約となりました。

半年間も空室だった部屋が、たった数日のうちに決まったという結果は、“暮らしの印象を整えること”の強さを改めて実感させてくれました。

空室の原因は、必ずしも立地や設備だけではない

今回の事例で改めて感じたのは、『内装は住まいの第一印象であり、最後の決め手にもなり得る』ということ。

設備・立地・築年数といったスペックに問題がなくても、
「この部屋で暮らすイメージが湧かない」状態では、入居の決断には至らないことがあります。

ちょっとした視覚的工夫だけでも、収益改善と空室解消を同時に実現できる可能性は大いにあるのです。

「なぜ決まらないのか」と感じたら、一度“暮らしの見え方”を見直してみませんか?
空室対策やリフォームのご相談も承っています。お気軽にご連絡ください。