バブル期前後に建てられた1ルームや1Kマンションには、3点ユニットバスと室外洗濯パンが設置されていることが多くあります。
当時は、部屋の広さを確保するためにこのような仕様が採用されていましたが、現在の生活様式には合わず、不人気な仕様となっており、空室の発生や家賃の下落の要因にもなっています。

そのため、
3点ユニットバス・室外洗濯パン → 2点セパレート(シャワーブース)・室内洗濯パンへ変更する方法があります。

ただし、部屋の間取りや広さ・構造によっては、物理的に工事ができない、もしくはできても大幅な間取り変更などにより多大なコストを要する場合もあります。
今回は、「現状の間取りを活かした場合、実際にどれくらいの費用がかかるのか」について、実際に行った工事の金額を公開します。

■ 実際の施工例

築35年/20㎡/鉄骨造
3点ユニットバス・室外洗濯パン → トイレ+シャワーブース(2点セパ)+室内洗濯パン仕様へ

項目金額(税別)
解体・運搬処分費(UB・壁)85,000円
給排水配管工事・取付89,000円
室内洗濯パン・洗濯水栓13,000円
トイレ(温水洗浄便座付き)75,000円
シャワーブース新設(材工)269,000円
造作(トイレ室床・天井・壁、ドア、解体壁復旧、パン置き場新設)100,000円
電気工事(換気扇・スイッチ新設)43,000円
クロス張替(トイレ壁・天井・床、解体壁復旧)35,000円
現場ゴミ処分費15,000円
諸経費50,000円
合計(税別)774,000円

弊社は、賃貸マンションに特化した工事を行っており、自社で施工と設備の直接仕入れを行っているため、このような価格での施工が可能となっています。
一般的な業者に依頼した場合は、上記金額より10〜20%程度高くなるのが相場です。

また、工事のタイミングとしては、ユニットバスの解体により周辺のクロスの復旧が必要になるため、長期間入居があった部屋の原状回復前に実施するのが、費用面でも効率的でおすすめです。
原状回復工事と合わせて行うことで、工事費用自体が抑えられる場合もあります。

不人気設備を解消することで、家賃アップや空室期間の短縮といったメリットも見込めます。