不動産投資において、年数の経過とともに賃料下落・空室にお悩みのオーナー様も多いのではないでしょうか。  本記事では、人気設備や間取りなど賃貸経営に重要な知識、さらに物件の魅力を最大限に引き出す内装の作り方について4回に分けて解説させていただきます。

 

1.お部屋のデザインの重要性

 続きましてお部屋のデザインについてお伝えいたします。現在、スマートフォンは多様な色展開があり、車やランドセルも同様に色を選べます。

 一方、賃貸住宅は、白い壁紙、普通のシーリング照明、茶色の床材が一般的なデザインです。同じようなデザインが多いため、お部屋に色やデザインを取り入れて差別化することが重要です。

 

 実際にお客様が入居時に大切にしている要素として、

  1. 家賃が適切であること
  2. 立地や環境が良いこと
  3. デザインや広さ、設備が良いこと

 これらの順に挙げられます。デザインが3位にランクインしていることからも分かるように、家賃の適切さは当然の条件となり、立地は変えられませんが、デザインは工夫次第で大きく物件の価値を高めることができます。

 デザインの改善方法として、クロスの色を変えたり、照明をダウンライトにするだけでも大きな差別化が図れます。

2.お部屋とターゲットに合わせてクロスを選ぶ

 男性、女性、単身、ファミリーによってクロスの色やコンセプトを変えることで、稼働率を上げ、家賃を引き上げることが可能になります。

 

 壁一面と天井一面、そしてダウンライトを変えるだけでも、床などを張り替えずに大きく価値を上げることができます。真っ白なお部屋と比べて、コンセプトやデザインが加わることで差別化が図れます。おおよそ2000円から5000円ほどの費用で、家賃を上げることが可能です。

3.耐久性の高さも重要

デザイン+耐久性のおすすめ部材

 デザインを取り入れることと同様に重要なのは、高い耐久性を持つ部材を選ぶことです。現在、部材の価格は非常に高騰しています。クロスや床材、照明器具も値上がりしています。そのため、全体のコストが上昇しています。

 対策として、クロスは真っ白なものよりも色のあるものを選びます。白色は汚れが目立ちやすいですが、色が付いていると汚れが目立ちにくくなります。これも耐久性を高める一つの方法です。

 また、床材についても同様です。クッションフロアは安価ですが、物を置くとへこみやすく、削れやすいです。そのため、おすすめなのはフロアタイルです。見た目はフローリングとほとんど変わりませんが、1枚だけを剥がして交換することも可能です。特にヴィンテージ調のフロアタイルは傷が目立ちにくく、耐久性とデザイン性の両方を兼ね備えています。 ​

 次回は『空室ゼロを目指せ!物件のつくり方!その4』をお届けいたします。更新をお楽しみに!