【空室対策】空室ゼロを目指せ!物件のつくり方!その2
不動産投資において、年数の経過とともに賃料下落・空室にお悩みのオーナー様も多いのではないでしょうか。 本記事では、人気設備や間取りなど賃貸経営に重要な知識、さらに物件の魅力を最大限に引き出す内装の作り方について4回に分けて解説させていただきます。
1.入居希望者に敬遠される設備と改善策
昨年末に発表された、入居希望者に敬遠される設備トップ10をご紹介します。
1位に3点ユニットバスが入っており、2位が室外洗濯機置き場、3位がバランス釜という結果でした。全て古い設備ですが、3点ユニットバスは圧倒的に敬遠されるということが分かります。
3点ユニットが賃貸市場で人気がない3つの理由は次の通りです。
①プライバシーの問題
3点ユニットはバスルーム、トイレ、洗面台が一つの空間に統合されているため、プライバシーの面で不安が生じることがあります。複数の人が同じユニットを使用する場合、利用時のプライバシーが確保しにくいことがデメリットとして挙げられます。
②快適性
シャワーを浴びながらトイレが使用できない、またはその逆の状況が考えられるため、一つの空間で複数の機能を行うことは不便を感じる場合があります。
③清潔感の問題
バスルームとトイレが一つの空間にあることで、清潔感が損なわれる可能性があります。特に、トイレの近くで歯を磨くなどの行動に抵抗を感じる人もいるかもしれません。
上記物件は数年前から空室が目立つようになり、ご相談を受けた段階で全18戸中8戸が空室となっておりました。近隣競合物件を調査したところ、3点ユニットより、セパレート(バス・トイレ別)物件がより高い賃料設定でも決まりやすい傾向であることが判明しました。
税引後キャッシュフロー分析で、3点ユニットを解体するコストとリターンをシミュレーションに入れてみた結果、セパレート(バス・トイレ別)にした方が税引後のキャッシュフローが高いことが分かりました。3点ユニットを持つオーナー様は、確実にセパレートした方が利益が出ます。3点ユニットは入居が非常に難しいため、ぜひ参考にしてください。
次回は『空室ゼロを目指せ!物件のつくり方!その3』をお届けいたします。更新をお楽しみに!